映画「Bohemian Rhapsody」について
このブログ最初の記事が、大好きなバンドQUEENの映画「Bohemian Rhapsody」について書けることがすごく幸せに思います
もうすでに劇場公開がされていますので、内容はある程度ネタバレになっていますのでご了承ください
あらすじをざっくりと説明しますと、QUEENのバンド結成から数々の活動や活躍、内部分裂の危機などを乗り越えてライブエイド出演までをフレディーを軸にして描いた作品です
まず、QUEENというバンドについて簡単に説明しますね、リードボーカルはフレディマーキュリー、ギターはブライアンメイ、ベースはジョンディーコン、ドラムはロジャーテイラー、この4人です
主役のフレディを演じるのはラミ・マレックという俳優さんで、僕が初めて見たのは太平洋戦争を描いたドラマ「ザ・パシフィック」という作品
目がぎょろっと大きい上に嫌味なことばっかり言う嫌~な兵隊の役でものすごい印象的でした(笑)
その後は「ナイトミュージアム」シリーズやニードフォースピードなど、ちょこちょこ出演されていましたが今回フレディ役を射止めたってことで以前から注目していた僕は物凄くうれしかったです
あとね、ベースのジョンディーコン役のジョセフ・マゼロさんはあの「ジュラシックパーク」での子役の男の子です!いやー大きくなりましたね!ついでにおでこも大きくなりましたが(笑)
ちなみにこの2人、先ほど言いました「ザ・パシフィック」というドラマで共演してたんですよ、だから今回は数年ぶりの再共演になるんですねー
QUEENてバンドの一番のイメージキャラといえばやはりボーカルのフレディさんなんですよね、シンガーとしてもそうですがキャラクターが強烈なのもあるからだと思います
まず、見た目・・・・・まぁ出っ歯ですし・・・デビューしたときはロン毛で前髪パッツンでね・・・髭も濃いし・・・ロックバンドのボーカルとしてはあまりカッコよくないというのが僕の第一印象でした
バンドの音楽面でもかなり個性的なロックバンドというイメージがありました(物凄く失礼なコメントですが、ファンですのでご了承ください)
(ロン毛時代といわゆる後期!?の有名なビジュアル)
そういった彼の見た目の問題やセクシャリティな面もこの映画はきっちり描いています
もちろん両親がインド系で移民として育ってきたことへの葛藤なども含めてです、ちなみにフレディマーキュリーという名前は改名後の名前で、元々の名前はファルーク・バルサラなんです
バンド自体は自分たちのサウンドを常に追求しながら突き進んでいきます、メンバーの声を多重録音したコーラスやシンセサイザーを使わずギターサウンドを多重録音したギターオーケストレーション(何でこれを描いてくれなかったのかが非常に残念)などです、そしてその結果誕生した曲がこの映画の題名にもなっている「Bohemian Rhapsody」です
これは予告編でも出ている有名なシーンで、完成した曲をレコード会社にもっていったら向こうの社長さんが「そんな6分もある曲なんかラジオがかけてくれないから、短くしろ!!」っていうんですね
で、フレディが怒って「じゃあ、あんたは奥さんとのセックスは6分で終わるの?」って返すんですよ(笑)
でもね、それでも社長さんは納得いかないからメンバーは怒って部屋から飛び出して外から石投げてガラスを割っちゃう!!そこで
「おい!おっさん!ガラス代金はギャラから差っ引いときな!」みたいなこと言って返すんですよ!
いや~~!!Rockな返しでカッコイイです(笑)
ちなみにこの頭の固い社長さん、コメディ映画で有名な「オースティンパワーズ」のマイク・マイヤーズさんが演じてます!(ズラに髭、でもってサングラスしてるからわからない)
この方もQUEENの大ファンで、自ら主演した映画「ウェインズ・ワールド」でボヘミアンラプソディを使ってアメリカでこの曲を大ヒットさせるほどの好きもの!
以前インタビューで「いや~初めて聴いたときは衝撃だったよ!特にギターソロ!あれヘビメタじゃん!ガンガン首ふってたら全治3週間の鞭打ちになっちゃった!!」だってさ
この人、かなりキテます!!(笑)
でね、メンバーの読み通り曲はヒットしてバンドもだんだん成功していくんですが、ソロの話が舞い込んだり、ギャラの格差も出てきたり、加えてフレディのセクシャリティーが自由になって暴走したりしてバンドが段々ガタガタになっていくんですね
他のメンバーのストレスもそうなんですが、フレディの場合は成功とお金が手に入り念願の自由も勝ち取ったのですが、その自由に対する代償が重く圧し掛かってくるんです、愛する恋人メアリーさんとの別れやエイズに感染してしまったり・・・・
もうQUEENってバンドもこれでお終いなのかな?・・・・と思っていた矢先に思わぬ話が舞い込んでくるんです
それがQUEENを奇跡的に復活させた伝説のライブ「ライブエイド」だったんです
もう、あちらこちらで「感動のラスト21分」といううたい文句がありますが、まさにその通りであり、再現度もかなり高いラストシーンになっています
(ただし、21分というのには疑問があります、それはライブエイドの全曲演奏時間というとわかるんですが、劇中でしたら2曲は省いてあるので実際は13分ほどだと思います、もしかしたらエンドロールを含めてという意味かもしれませんが・・・)
バンドの出演前にメル・スミスとグリフ・ジョーンズという2人のコメディアンがバンド紹介の前節をするんですが、ここも映画に入っている!!(声だけなのが残念!!)
あと、フレディの弾いているピアノの上に置いている飲み物!ペプシの紙コップとかの位置とかそっくり!
ママ 僕は人を殺めてしまった
彼の頭に銃をあてて
引き金を引いたら…
死んでしまったんだ
ママ 僕の人生は始まったところ
なのにもう終わってしまった
僕自身が捨てちゃったんだ
ママ
あなたを泣かせようと
したんじゃないよ
もし僕が明日ふたたび
戻ってこなくても
元気に生きていってね
しっかりやっていってね
何事もなかったかのように
「親からもらった名前を捨ててしまったことについて歌っているんだ」
2曲目のRadio Ga Ga
みんなラジオを聴くなんてことがなくなったけど、ラジオは過去の遺物じゃない、ラジオは懐かしいだけじゃなくてまだまだ楽しめるはずだ!!
「巷じゃラジオは廃れたってイメージだけど、俺たちをビックにしてくれたラジオはまだまだイケるんだぜ!」
3曲目のHammer To hallを終えて最後の「We are the Champion」へ
これまで代償を払ってきた
何度も何度も
宣告にも服してきた
罪を犯していないにも関わらず
大きな過ちもあったさ
確かにいくつかは犯した
足蹴に顔が砂まみれになるような屈辱も受けてきた
しかし私はそれらを乗り越えてきた
我々はチャンピオンだ、友よ
そして我々は最後まで闘いつづけるだろう
私たちはチャンピオン
私たちはチャンピオン
敗者に甘んじるわけにはいかない
私たちは世界のチャンピオンなのだから
「これまで社会の弱者だった人、これは君たちの為の歌なんだよ!!」
ハンカチ、忘れないでくださいね
僕は涙で脱水症状になりそうになりました
そりゃね、詳しいファンの方からしたら「え?あのシーンておかしくない?」ていうのは結構あるんですよ、まあいろいろと・・・でもそこを「違う!おかしいだろ!」っていちいち突っ込んでたら作品として難しいと思うんですね
この作品のおかげで若い世代の人もたくさん劇場に足を運んで、CDを買って曲を聴いたりして、とてもいい「現象」が起こっているんです
でもそこで、「いやいや!おじさんはね!詳しいからここが変なんだよ!!」とか「この1枚から聴いてみなさい!」とか口酸っぱくしたら、今の若い子は逃げちゃいますから(笑)
これはQUEENがくれた最高のプレゼントなんです
さて、ここからは気になるコメントです
ブライアン・メイ役のグウィリムによると「ライブ・エイドでは、公開版は6曲のうち3曲が使用されてるんだけど、実際には全曲撮ったんですよ。全曲版のバージョンもあるんだ」
フレディ役のラミも「でもカットされてね。近いうちに観られると思うよ。みんなもね。後から公開されるって」という意味深いコメントが・・・・
この作品にはこれからもまだまだRock(揺さぶられ)されそうです