嘘800の映画blog

基本フツーのオトーサンなんで財布の事情でレンタル中心です 気になった映画を不定期で更新、料理やアートのように1つ1つ作品として楽しんでいます

映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」について

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さて、今回は「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」をご紹介します

 

え~皆さん、この映画の主人公なんですけどトーニャハーディングさんてご存知ですか???

1994年のリレハンメルオリンピックでのシーンが有名なんですけど、僕は幼心に少しだけ覚えています

あの有名な足を上げて審判に「靴ひもがおかしいわ!」って訴えていたシーンです

まぁ、今回のこのアイ、トーニャって映画は彼女の伝記映画であり、コメディー映画でもあるんですね

「え?コメディー映画なの?」っていうのはのちのちご説明します

 

 

ざっくりとしたあらすじは、元女子フィギュアスケート選手であるトーニャハーディングさんの少女時代からのスケート人生を、プロからオリンピック選手へ、そしてナンシーケリガン襲撃事件からリレハンメルオリンピック出場、そして襲撃事件がきっかけで彼女は結果的にスケート協会から永久除名をされてしまうという壮絶な人生を各関係者のインタビューを元にして構成された物語になっています

 

 

で、ミソはここなんです!各関係者のインタビュー(実母、元旦那、元旦那の悪友等)を元にしているので矛盾だらけなんです

なぜなら元旦那はとんでもないヤツで、FBIと司法取引して「トーニャが事件の首謀者だ」っていってますからね

つまり、私トーニャハーディングはこう言っているんだけど、旦那はこんなこと言っているのんで違うのよ!ていうようなテイストなんです

例えば夫婦喧嘩の延長でトーニャが旦那に向かってショットガンをぶっ放すんですけど、「これ、実はあたしやってないからね!」みたいな感じで(笑)

もう、何が何だかわけがわからないんですね(笑)ぶっ飛んだ内容でしょ!?

 

 

1番はじめのシーンでトーニャが「あたしは、貧乏白人家族に生まれて」~~という説明するんです

で、小さい頃お母さんがスケートをさせてみるんですけど、「お!コイツできるやんけ!!うまいこといったらこれでメシ食えるなぁ!」て思いつくんです

田舎町で本当に貧乏な家庭で育って、お母さんはウエイトレスして働いた金をこの子につぎ込むんですが、殴るわ蹴るわどつきまわすわ・・・・練習中に「トイレに行きたい・・・」って言い出したら「あかん!!誰の金で練習しとんねん!」ていう始末・・・かなりの毒母なんです!

でもって結婚したら旦那も旦那、アホで暴力的で同じような類・・・喧嘩もエスカレートしたら最終的には武器(ナイフやショットガン)まで出てくるのでね・・・・・あの、だからこういう環境で育ってきたので周りのヤツも同じようなヤツばっかりなんです

最終的にライバル選手のナンシーケリガンを、ヒットマンを使って膝を殴らせたっていう事件があるんですが、本当にこんなポンコツチームみたいなやつらにできたの!?って感じなんです(笑)

 

 

これまで説明した内容だと結構酷い内容だなぁ・・・ってなるんでしょうが、これがね~逆に笑えてきてコメディなんです

どういうことかと言いますと、レオナルドディカプリオ主演の「ウルフオブウォールストリート」っていう映画の感じに近いんです!あれもかなりぶっ飛んだ酷い内容だったんですけど、もうおかしすぎて途中から笑うしかない!そんな感じなんですね

もちろん、スケートシーンは言うに及ばずスゴイんです!オリンピックとか大会のカメラってフィギュアを比較的遠くのほうから撮ってるシーンばっかりなんですけど、この映画はものすごく選手に近寄ったりとかして非常にダイナミックな映像なんですね!もちろんトリプルアクセルを飛ぶところとかはCGを使ったりしているみたいなんですけど

 

 

でね、主役のトーニャを演じているのはマーゴットロビーという女優さんで、あの「スーサイドスクワッド」のハーレイクイーン役の人です、その前に出た「ウルフオブウォールストリート」ではディカプリオの奥さん役で有名になりましたね

まぁいきなり超すっぽんぽん!とか、ダブルフェラーリとかで有名ですね(笑)

今回の作品ではね、演技で体を張っただけではなく、彼女自身も制作に携わっていたりしてかなり彼女自身気合の入った作品になっています

 

あとね、旦那さんを演じているのはねセバスチャンスタンさんていって、アベンジャーズキャプテンアメリカの相棒バッキーバーンズですよ!

そのついでかどうかはわからないですけど、この映画でも殴りまくっています(笑)

そして、問題の毒母を演じてるのがアリソンジャニーで、この人は最近テイトテイラー監督の「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」とか「ガールオンザトレイン」に出ていましたが、今回は180度違った毒母演技でなんと!アカデミー賞助演女優賞を受賞しました!その鬼神あふれる演技だけでもこの映画を見る価値あります

 


女子フィギュア史上最もスキャンダラスな事件『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』予告編 

この映画もですね、かかっている音楽に注目してもらいたいんですけど、トーニャさんの演技で使われていた曲を始めとして70~80年代の曲がずっとかかっているんです

たくさん使用されていてあげたらきりがないんですけど、この予告編の前半部分でかかっているのがシカゴというバンドの「25 or 6 to4」邦題が「長い夜」という曲

そして後半部分で使われているのがフリードウッドマックの「the chain」という曲で、この曲は「ガーディアンズオブギャラクシーリミックス」でも使われてて再び注目を浴びた曲で、歌詞の内容は「もうキミのことは愛していないけど、でも僕らをつないでいる絆(鎖)は決して切れないんだ」みたいな感じです

この2曲が今作品の非常に重要なシーンで使われていますのでそちらもお楽しみください

生まれてきてからスケート人生で、型破りなトーニャにまつわる物語

技術だけではなく、品格も求められるフィギュアの世界で常にRockで揺さぶってきた彼女だが・・・その結果起こるべくして起こったナンシーケリガン襲撃事件、さてその真相とは!?

凄く、ぶっ飛んでいておもしろい作品です

 

アイ、トーニャ~史上最大のスキャンダル~是非お楽しみください