嘘800の映画blog

基本フツーのオトーサンなんで財布の事情でレンタル中心です 気になった映画を不定期で更新、料理やアートのように1つ1つ作品として楽しんでいます

映画「Wonder~ワンダー君は太陽~」について

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さて、今回はWonderという映画についてご紹介します

日本語の副題は「君は太陽」というのがついてきます

このお話は一応フィクションとなっているんですが、作者の実体験がありましてその体験をきっかけとしてこの作品を作り出したという経緯があります、元の小説は「ワンダー」となってます

  
映画『ワンダー 君は太陽』本予告編

 

ここであらすじをざっくりとご紹介いたしますと、主人公は10歳のオギーという男の子です、この男の子はトリーチャーコリンズ症候群という遺伝子疾患病で生まれつき顔に障害をもって生活しているんですが、自宅学習から学校へ通うことになり、少年が新しい扉を開くことがきっかけで周りの家族や人々が徐々に変化をしていくというお話です

主人公のオギーを演じるのはジェイコブ・トレンブレイくんと言いまして2015年の「ルーム」という映画で注目を集めましたね、この時は演出上長期監禁されている役でしたので物凄いロングヘアーで、どこから見ても女の子にしか見えなんかったのですが、今回の作品では顔に特殊メイクをしていましてキャストを調べるまで全く誰かわかりませんでした

で、熱心に育てている母親役にはジュリアロバーツ、父親役にはオーウェン・ウィルソンです

オーウェン・ウィルソンは昔「アルマゲドン」ってSFパニック映画に出ていたんですがわかります?

とにかく物語の設定上世界を救うヒーローのメンバーでしたが、なぜか本職がカウボーイというわけのわからない設定でした(笑)

 

コメディ系の映画にもいっぱい出てるので、今回もそんな感じでおもしろいことをいっぱい言う明るいお父さんです、ファンの方安心してください!全く同じですよ!(笑)

 

しっかり子育てをしているジュリアロバーツとやさしくおもしろいお父さんのオーウェンウィルソン、さすが貫禄の俳優2人です!夫婦を演じているんですがすごくナチュラルで不自然さがありません!

あとね、家族にはお姉ちゃんと犬がいます

 

という4人家族と犬1匹がいまして、主人公のオギーが小学校に行くところから物語はスタートします

でね、こどもって大人と違ってやっぱり隠すことが不器用だから避けたり、やっぱりイジメたりするんですね、顔がほかの人と違って普通じゃないから

嫌な言葉を言ったりとか、お昼ご飯食べる時も食堂では誰も寄ってこないから孤立したりとかね、10歳の少年にはコクな体験を沢山していくわけです

もちろん、周りの家族が温かく支えていくんですが・・・・・・

 

 

このお話は、決してお涙ちょうだいって作品ではないんですよ!

 

「大丈夫、あなたならできるわ!ママもみんなも支えてあげるからがんばりましょう!」というありがちな過剰演出!?という感じの感動作っていう感じかな?というイメージが観る前はありましたが、良い意味で裏切られてびっくりしました

 

えっとね、少しネタバレしますけども、オギーは宇宙飛行士になるのが夢を持っていて、普段は顔を隠すこともできるので宇宙飛行士のヘルメットをかぶったりしています

時々、ファンタジーなシーンも挿入されるところがありまして、オギーが宇宙服着て学校で楽しく飛び跳ねているところとか、あとオギーはスターウォーズが好きなので、同じようなファンタジーシーンで・・・・・

 

チューバッカーも出てきます!(笑)

 

お話はオギーの物語からスタートするんですが、オギー1本のお話で進んでいくわけではないんですね、実はこの作品はいくつかの章に分かれています

 

主軸となるオギーの物語の次はお姉ちゃんの物語があって、次はオギーの親友のお話で、その次はお姉ちゃんの親友のお話が・・・と別のキャラクターのお話が続いて行くんです

ですから、最初の物語で「ん?どういうことかな??」というのが次のお話でわかって、それが段々繋がっていくんです

これはどういうことかと言いますと、新しいスタートを切ってたくさんの苦難に直面しながら周りを除所に変化させていくオギーは子供の世代に向けて

 

お姉ちゃんとそのお友達のお話は、オギーのお話に加えて思春期に体験する恋や葛藤などをティーンエイジャーに向けて

 

家族を支えるお父さんとお母さんはその世代に向けてお話が進んでいくので

 

この作品はあらゆる世代の人にとって非常に共感ができるんです、だからこれは学校とかで教育実習の一環で使ってもいいんじゃないかなと思います

 

ここでヘレンケラーさんのいい言葉があるのでご紹介します

英語で「keep your face to the sunshine and you cannot see the shadow」

日本語では「顔はいつも太陽に向けていて。影なんて見ることもないわ」という意味らしいんですが、物語のセリフにも同じような内容が出てきます

「オギーは太陽、私たち家族はその周りをまわっている惑星」

 

やっぱりね、いろんな世代の方、いつも心に何か「つっかかり」がありながら生活しています

何か背中を押して欲しいだとか、ちょっとした勇気が必要だったり

普段は忙しくて忘れがちになっている大切なこと、そういったところもね何か「ス~」っと入ってくるような作品です

加えて、名言や格言に非常に近いようなズドン!と心の響くセリフも山のように出てきます!ちょっとここでは多すぎてご紹介できないのが残念です・・

 

ちょっとお疲れ気味の方や、行き詰っている方にも是非オススメです

 

Wonder~ワンダー君は太陽~でした